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「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」は推理小説である。(感想・考察・謎解き)  (ネタバレあり)

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(村上春樹)の謎解き。事件の真相・犯人を推理し、特定します。

余談 その20 灰田の「自由にものを考えるというのは・・・」の話の意味は?

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*激しくネタバレしています。ご注意願います。(「ノルウェイの森」への言及があります。)

 

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 66ページからの灰田の「自由にものを考えるというのは、つまるところ自分の肉体を離れるということでもあります。」以下の話は何を語っているのでしょうか。これは作者村上春樹が、自分が小説を書くときの方法論を灰田の口を借りて語っているのです。似たようなことを村上春樹はインタビューなどで語っています。特に「でも、それは意図的に夢を見られるというのと同じくらい困難なことです。普通の人にはなかなかできません。」など、インタビュー集「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」のタイトルそのままです。

 

 ちなみに「ノルウェイの森」でも作者は、主人公の口を借りて自分が小説を書くときの方法論を語っています。エウリピデスの演劇論、「デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)」ですね。しばしば、村上春樹の小説にはデウス・エクス・マキナが登場することがあります。

 

(お読みいただきありがとうございます。もし、よろしければ感想などありましたら、コメント欄にコメントしていただけると嬉しいです。)