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「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」は推理小説である。(感想・考察・謎解き)  (ネタバレあり)

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(村上春樹)の謎解き。事件の真相・犯人を推理し、特定します。

余談 その14 「ル・マル・デュ・ペイ」とは何か?

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*激しくネタバレしています。ご注意願います。

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 シロ(白根柚木)の比喩です。多崎つくるにとって、シロは「田園が人の心に呼び起こす理由のない哀しみ。ホームシック、あるいはメランコリー。」を感じさせる存在です。ここでいう「田園」とは「故郷」のことです。多崎つくるにとって、シロは「(失われた)故郷」そのものなのです。

 

 沙羅が名古屋を「ロストワールド」に例えていて、名古屋人のあいだで物議をかもしているらしいですが、名古屋がロストワールドだということではなくて、多崎つくるにとって名古屋(故郷)は「ロストワールド(失われた世界)」だという比喩です。

(お読みいただきありがとうございます。もし、よろしければ感想などありましたら、コメント欄にコメントしていただけると嬉しいです。)